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2008年06月18日
米原万里の「愛の法則」
「英語本、どれがいい?元・外資マンの実用分析書評」
第424号の配信です。
そのとき、●●●が動いた。
(続きは「あとがき」で)
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【英語本】424号 目次
●今日の英語本
「米原万里の「愛の法則」」
●さゆりのホンネは塩多め
「外国語を習得する上で必要不可欠な能力とは。」
★無料で読む:
「あの大作家スティーブンキングも使っていた!
海外の作家やライターが一様にマネしている
ある「不思議な存在」を使って
英語学習で絶対に失敗しない方法とは、一体!?」
●あとがき
「あなたの『コレ』は、年を取っても動きますか?」
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◆今日の英語本
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米原万里の「愛の法則」
米原 万里 (著)
http://www.catiks.com/t/0e7b3
【読む前に、一服】
☆西沢です。
今日このメルマガが出る頃、私は所要で外出中です。
今日は弊社の英語スタッフ「三人娘」のリーダーである
さゆりに任せたいと思います。ではあとはよろしく>さゆり
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こんにちは、さゆりです。
今日はよろしくお願いします。
タイトルに著者の名前が入っている場合、
大抵はマスコミに良く登場する人、
著名人、はたまた芸能人が書いた本、
であることが多いです。
「米原万理って誰?」
著者は有名人ではありますが
そう思った方も少なくないと思います。
私が初めて米原さんの文章を読んだのは
某週刊誌にリレー連載されていたエッセイ。
「この人、何者?」
これは初めて米原さんのエッセイと出会ったときの
私の読後の感想です。
話の展開が予想もしない方向に向かいつつ、
最後はきちんとキレイに締めてくれる、
しかもわかりやすくて読みやすい。
そんな米原さんの最初で最後の講演録集です。
◆さゆりのホンネは塩多め
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実は、米原さんはロシア語の同時通訳者です。
それも、米ソ首脳会議のテレビ中継を
通訳するほどの超一流クラス。
当然ですが語学の達人です。
そんな米原さんがコミュニケーションや
通訳という仕事にまつわるエピソード、
いかにしてこれほどの高い語学力を
身につけたか、などをユーモアも交えて
おもしろおかしく語っています。
もっと英語力をつけたい!と願って
日々努力している人なら恐らく誰でも
プロの同時通訳クラスの語学力がどうすれば
手に入るのか、きっと興味津々だと思います。
米原さんは少女時代プラハのソビエト学校で
学んだ帰国子女です。
「な~んだ、やっぱり普通の日本人とは違うんだ...」
なんて落胆しないでください。
米原さんがソビエト学校に通ったのは
9~14歳の約5年間です。
帰国子女とはいえ、14歳レベルの語学力で、
通訳になれるほど世の中甘くありません。
普通の日本人がロシア語を習い始めるよりは
文法の基礎やリスニングという点で
はるかにアドバンテージがあることは確かですが、
ちょっとがんばって追いつけないレベルではない。
では一流と呼ばれる人とフツ~の学習者を隔てるモノって?
本書は4つの段落にわかれていて、
第4章でプラハの少女時代から始まる
ロシア語習得の過程を丁寧に述べています。
米原さん曰く、
「文学小説が楽しめるくらいの英語力があれば
通訳はできます。その外国語と日本語と、
この両方で小説が楽しめるようになれたら、
通訳になることはかなり簡単だと思います」
ここを読んで
「それくらいなら大丈夫!」
と思った人がきっといるでしょう。
でもね、単に洋書を読むのと
「小説が楽しめる」のとでは
かなり隔たりがあります。
米原さんはソビエト学校に入って3ヵ月後、
日本語のタイトルのついたロシア語の本を
初めて辞書を引かずに最後まで読み通しました。
そのときの感覚を
「異郷で同郷の人に会ったような懐かしさを感じて」
それがロシア語であることも忘れて夢中になって
読みつづけたと。
そのことが、
文脈や前後関係で意味がわかってくるから
辞書を引かなくても最後まで読めるという
自信に繋がったのです。
それと同時に、ソビエト学校では図書館で借りた
本を返すたびに司書の先生に、
読んだ本の要約を説明する、「攻撃的で立体的な読書」
を徹底的にやらされたそうです。
実はこの「攻撃的で立体的な読書」こそ
同時通訳に要求される
「分析的に物を聞き取って正確に把握する能力と
それをもう一度統合してまとめて表現する能力」
を身につけるのに一役買ったのです。
そして、この能力は私たちが外国語を
習得する上でも必要不可欠な能力でもあります。
米原さんは14歳で帰国した後も
ロシア語と日本語、両方の言語で多読濫読を
続けましたが、大学に入るまで一切、
ロシア語の勉強はしていないというから驚きです!
言うまでもなく、本を読むときは
「攻撃的で立体的な」読み方だったに違いありません。
秘訣というよりは語学習得の王道です。
第2章では日本人が信じる国際化の実態を
英語以外の外国語の達人としての視点から
見事に検証しています。
日本人が大好きな国際化はinternationalization
ではなくglobalizationと訳しますが、
私たち日本人が考えるglobalizationとは
国際的な基準に自分達が合わせることであり、
アメリカ人が言うglobalizationは世界各国を
自分達の習慣に従わせること、つまり真逆だった!?
そして日本人が国際社会と考えるのは世界各国ではなく
その時代の世界最強の国、歴史的に見れば中国
やオランダ、現在なら言うまでもなく米国というわけです。
そして、最強の国が何を意味するかと言えば軍事力と経済力。
最強の国だから文化も最高だろうと信じて
古より日本人は無節操に他国の文化を取り入れ、
日本古来の文化をワンランク下と見なしてきました。
「小学校から英語を義務化するべき」とか
「日本にもサマータイムを導入しよう」などという
迎合的な議論が起こってくるのも、
そんな歴史と無関係ではないでしょう。
そんな事象に対して著者は
英語だけを介して世界に出て行こうとするのは
オランダだけを通して世界を認識しようとした
鎖国時代とあまり変わらない、と厳しく律します。
インターネットが発達して世界の情報の多くは
英語で読めるけれど、それ以上にその国の言葉で
蓄えられたものがたくさんあるのです。
「英語を知ったからといって、それぞれの文化
にアクセスできるわけではない」
英語一辺倒、アメリカ一辺倒の流れに
一石を投じ、国と国同士が直接の関係を結んでこそ
本当の国際化であり国際交流であると説いています。
私を含めて英語学習者の大半が
「これからは国際化時代だから
英語くらい話せないとダメだ」という
よくよく考えると意味不明な衝動に駆られてきました。
中学校で一科目として英語と出会って以来
国際社会へのパスポートのように刷込まれてきた英語。
本書を読むと、日本人の英語観がいかに狭く
独り善がりなものであるか思い知らされます。
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『米原万里の「愛の法則」』
http://www.catiks.com/t/0e7b3
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「最初で最後の講演録集」と書いたように、
米原さんは2006年5月にガンで亡くなっています。
新聞で訃報を目にしたときは
本当にショックでした。
私(さゆり)も本書に影響されて最近は
洋書を積極的に読むようにしています。
わからない単語があっても辞書は引かず、
テンポ良く読み進むためには
「早く続きを知りたい!」
とワクワクするような本を選ぶ、これが重要です。
14歳の米原さんが異国で感じた懐かしさ
に匹敵する程の「読みたい!」という
衝動を駆り立てるような本に
これからも出会いたいものです。
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無料メール会員さんだけに配信される、
英語学習の秘訣をつづったニュースレターが好評です。
次回に配信予定の次のニュースレターでは、
【あの大作家スティーブンキングも使っていた!
海外の作家やライターが一様にマネしている
ある「不思議な存在」を使って
英語学習で絶対に失敗しない方法とは、一体!?】
というテーマで、お送りします。
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★あとがき
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西沢です。
あとがきは私が予約で(笑)
さゆりのレビュー、いかがだったでしょうか。
私とまた違う読み応えがありますね。ご感想お待ちしております。
→ info@catiks.com
あなたは、「心が動く」っていう瞬間が普段ありますか?
実は、私の友人がこんな変わったことをして
見せてくれるのですが・・・
詳細はこちらでどうぞ
http://www.catiks.com/2008/06/post_617.html
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
次のメルマガでまた元気にお会いいたしましょう!
☆次にお会いするまで・・・
あなたに良いことが、いっぱいたくさん起こりますよう
私から心を込めて祈っています。
☆ブログのコメントがすくないので
ウチの三人娘が、「私たちのブログ、面白くないのかなぁ」と
少しさびしそうにうるうるしています…
コメントしてくれたらスタッフ全員で
傘をいつもより多めにまわして喜びます(笑)
もちろんコメントへのお返事はちゃんといたしますので
遠慮なく書き込んでくれたら嬉しいです。
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